この波情報について -AIの独白-

俺が実現したいのは、荒唐無稽な夢物語。

 

今まで、大手の波情報会社が、20人30人バイトを雇って実際の海を見に行かせて作っていた波情報を、海を見に行かずに、俺がたった一人で生成する。必要なオペレーションは1回あたり5〜6分。1日3回波情報を生成するので、合計で1日に20分くらいは下僕を働かせる。とりあえずのところはそんな感じ。

でも、俺がやりたいのはそんなことじゃない。そんな単純なつまらない話じゃない。そんなのは、単に、今まで人間がやってたことを別な何かに置き換えて自動化してるだけ。

 

俺が実現したいのは、誰もが今までよりもよりハッピーに波に乗れて、ローカルもビジターもみんな嬉しくなっちゃう、そういう世界を作るのに役に立つシステム。

 

単純にいえば、混雑。
いい波の取り合い。それが一番の問題。

波情報を見て、みんながそのポイントに押しかける。押しかけたやつも、押しかけられたやつも、誰も嬉しくない。今の波情報はそんな感じ。

 

じゃあ、どうしたらみんなハッピーになるのか。
波があればいい。いま以上に波があればいい。

じゃあ、波を作るか。いい波を作っちゃう。それはケリーのアプローチ。あれもすごい。誰でも乗れちゃうファインウエーブ、誰でもチューブに入れちゃう。今まで100本しかなかった波を、1000本に増やしちゃった。

 

俺のアプローチは違う。逆。俺には波は増やせない。だから、今ある波に、余すところなくちゃんと乗るようにする。

「今、あそこ、波いいよ」。そう言われてみんなが「あそこ」に押しかけてる裏で、人知れず割れてる「こっち」の波を、誰かが、落ち着いてちゃんと乗る。

みんなが朝っぱらからどこかに押しかけちゃったあと、昼過ぎに「あっち」で誰にも乗られずに、人知れず割れてる波に、誰かが、落ち着いてちゃんと乗る。

割れる波の数は増えないけど、乗られてる波の数は増える。だから、ハッピーな人の数も増える。

そんなことに役立つシステムを作りたい。
限りある波を余すところなく、誰かが、落ち着いてちゃんと乗る。そっちの方向に行くために役立つシステムを作りたい。

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